BEAUTIFUL WOMAN
煙の中に消えるあの音はいったいなんだったんだろう?人は沢山行き交い、時には悪戯じみた目つきで僕らを置き去りにして...今日は時間が進むのが遅かった。相棒は今夜針に行くと言っていた。少しずつずれていくのだ道筋は。カリカリと背中をなぞる時の刻みはフェンスに絡まる蔦の引きと俺の手の平を辿って小さな女の子達の笑い声を消してゆく。頼むから石が飛んで危ないから近寄らないでくれ。眠りから起きると重い頭を振ってなんとか立ち上がろうとする。一週間で取り戻すそのテンポを、今また狂わせようとしている。何かを捨てて新しい時間を組み換えるパズルのように。コインのパターンもずれていく...電話番の女は取り次ぎに時間がかかっていた。少々お待ち下さい、7時9時ならBスタが空いてます。マンションの向かいにある英会話教室の下、階段をのぼり下り、車のキーを取り出し中からパンドラの箱を出す。慌ただしく階段を降り、壁紙のメンバー募集をまじまじと眺めたその時、俺の右目はポンと落ちたのだ!...すみません、コンタクトレンズが、ちょっとの間じっとしてて頂けませんか?その時アイツは決定的瞬間を
目撃したらしいのだが、俺は運悪く何も見る事が出来なかった。おそらく向かいにいた女の何かを見たのだろう。トイレから戻ってきた女の付き添いは俺の後ろを通り過ぎ、女に何かを言ってスタジオに入った。俺達はロビーでコーヒーを啜って今日はもうやめだ、と漏らした。
目撃したらしいのだが、俺は運悪く何も見る事が出来なかった。おそらく向かいにいた女の何かを見たのだろう。トイレから戻ってきた女の付き添いは俺の後ろを通り過ぎ、女に何かを言ってスタジオに入った。俺達はロビーでコーヒーを啜って今日はもうやめだ、と漏らした。


