まぼろし
エネルギーの方向が間違っていた。と、彼が気付いた時はもう遅く、彼は夜中の城壁の前で佇んでいた。妹の力には何かあったのか未だ解らぬ内に、私は縁を失ったのだ、と彼は一人うちひしがれていた。師匠の葬儀の時に来ていた来訪者の多くは、皆師匠を慕って来ていたに違いないのだが、そこになぜか自分の妹の存在が関わっていたとは。彼と妹は師匠にとって単なる2人の弟子、宗家の沢山いる血脈の中のほんの一端に過ぎなかったのだ...それを今親しくしているMにそれとなく話してみると、あなたの、その場所からは一個も見えない事だってあるわよ、と冷たくあしらわれた。確かにそうかもしれない。自分はあまりに盲目で、この通り自分の道しか見えない。いや、自分の道だって、数歩先は暗く途切れている。しかしその時、彼の脳裏によぎったものは真っ白く緩やかに坂を上ってゆく一筋に光。妹には、自分には計り知れない、人を惹き付ける何かがあった。その光の力は微量だが、確実に、ゆっくり何かを灯してゆくように人の中に何かを残していった。それが印象というものなのかもしれない...彼は今になって、そのまぼろしの、光の行方が
気になってきたのだった。国道から随分歩いたトンネルの中で彷徨うようにゆらゆらと歩きながら、彼はホタルのようなまぼろしの光を見るともなく追い続けた...
気になってきたのだった。国道から随分歩いたトンネルの中で彷徨うようにゆらゆらと歩きながら、彼はホタルのようなまぼろしの光を見るともなく追い続けた...
僕の青春
人が熟睡している時に突然足がつるのはホントに勘弁して貰いたい。今月2回目。一体何の罰ゲームだよ...そして、マイケルジャクソン死去。最初またひどい冗談だろうと思った。しかしあれだけキチガイ扱いしてたマスコミも、今度はほめちぎり大会になっててなんだかなーって。まぁ最近の迷走ぶりは痛々しかったが、多分俺が一番最初に意識したアメリカ人シンガーなんじゃないかと思う。こないだDVD買って観たけどやーっぱりダンス凄いわ。JBと並んで絶対死なない人だと思ってました。ご冥福を、さようならマイケル。ポー!...と、その影に隠れて目立たなかったがファラフォーセットも亡くなった。丁度俺が思春期に入る頃の青春の1ページ、アメリカンセクシー女優の代名詞。映画キャノンボールでライダースを胸の谷間まで降ろし、いたいけな少年までも悩殺した彼女も享年62歳。あぁ。僕の青春......重ねてご冥福をお祈り致します。さようなら青春。俺たちはあと何回青春とお別れしなければならないんだろう、部屋のポスターはどんどん色褪せて。エンジンの上で風に揺られ、大好きなあの歌を口笛で吹きながら
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